
2015年08月22日
レーザー彫刻2度彫りで木の表札を加工した。
木材を彫刻する場合、特に表札は深彫りしないと高級感が出ません。レーザー彫刻機で加工する場合、私は必ず2度彫りするようにしています。1度でゆっくりと高出力で加工することも出来るのですが、木材によってはレーザー照射部分の熱が高すぎて木材内部で火災が発生します。また、照射が強すぎると材料が真っ黒になりすぎたり、温度で表面のニスやウレタンを塗った場合は溶けたりします。なので、時間をかけて2回ないし3回に分けて彫刻します。この場合も加工機の精度は、やはり求められます。当店で使用しているPLS6.120Dは精度が高いのでまったく同じところを2回、3回加工をくりかえしてもズレることはありません。これもレーザー彫刻のテクニックとして重要なものです。

2015年08月02日
レーザー彫刻でシルクスクリーン印刷の写真Tシャツを作った。
写真のTシャツはシルクスクリーンでプリントしたものですが、みなさんこの写真を見て何かお気づきになりますか、わかる方は非常に鋭い観察力をお持ちの方ですよ。なぜなら一般的にシルク印刷でTシャツにプリントしてもこれだけ解像度の高い表現はできないからです。もっとひとつひとつの点が大きなものになります。このTシャツプリントに使用したシルクスクリーンは、デジタルマスターと言って、通常感熱プリンターを用いて加工するものですが、今回はレーザー彫刻機を感熱プリンターがわりに使ってみました。最初はうまくいきませんでしたが、何度も失敗を繰り返し、ついにその技を身に付けたということです。デジタルマスターの使いやすいところは、なんといっても加工が早いことです。通常シルク印刷のシルクスクリーンを作るためには紗張りをしてから感光剤を塗って乾かしてから光にあて、さらに水を使って洗い出すので2、3時間かかりますが、デジタルマスターはこの大きさですと加工に30分、紗張りも簡単で、アクリルなどに両面テープで貼り付けるだけです。しかも、Tシャツ以外の電解マーキングなどの薬品を使ったシルク印刷にも使えますし、大きさも任意に調整できるという優れものです。しかもコストも安いのでTシャツ1枚からでも着心地のよいシルク印刷のTシャツができるということです。今回は写真Tシャツなので目の細かい200番の紗を使いましたが、通常は120番や目の洗い70番もあるので、Tシャツ以外にもいろんなプリントができます。難点は普通の紗より弱いので、Tシャツなら10枚ぐらいで破れてきます。
